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土屋主税 (歌舞伎) : ウィキペディア日本語版
松浦の太鼓[まつうらの たいこ]

松浦の太鼓』(まつうらの たいこ)は、歌舞伎の演目。
安政3年 (1856) 江戸森田座初演の、三代目瀬川如皐三代目桜田治助合作『新臺いろは書初』(しんぶたい いろはの かきぞめ、新字体:新台〜)の十一段目(通称「松浦の太鼓」)を、明治になって大阪の三代目勝諺蔵が改作したもので、三代目中村歌六に当て書きされた。明治15年 (1882) 大阪角座で初演。全一幕三場。
主人公の松浦侯はのちに三代目歌六の長男・初代中村吉右衛門が得意とし、彼の撰んだ「秀山十種」にもこれが数えられている。
なお本作の松浦侯のモデルとなった実在の松浦侯・肥前平戸藩6万3000石の藩主・松浦鎮信は「まつら侯」だが、本作の松浦侯は「まつうら侯」であり、外題も「まつうらの〜」と読むのが正しい。
== あらすじ ==

=== 両国橋の場 ===
雪の降る師走江戸俳諧の師匠宝井其角両国橋で笹売りに身をやつしている赤穂浪士大高源吾に偶然出会う。源吾は「子葉」という俳号をもつ其角の門人でもあった。久しぶりに会った源吾は武士を捨ててひっそりと暮らしたいという。気の毒に思った其角は、松浦侯より拝領の羽織を源吾に譲り、何かあればいつでも相談に乗る旨を告げる。しかし風流の心得を忘れてはいないだろうかと、「年の瀬や 水の流れも 人の身も」という発句を源吾に向けると、源吾は「明日待たるゝ その宝船」という付句を返して立ち去る。飄然と去ってゆく源吾を見送りながら、其角は源吾の詠んだ付句の意味を測りかねる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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